レヴォーグ2.4LターボがB型で発売されましたが、400万を大きく超える車両価格に、スバルにしては高すぎる、と思われている方も多いと思います。
では旧型2.0ターボやハイパワー輸入車ワゴンと比較しても割高なのか?ということを検証します。
私はスバリストで、レガシィを2台10年程度乗り継いでいます。
レヴォーグは、旧型を代車で1週間借りたり、新型を試乗したりして、とても気になる次期愛車最有力候補です。
色々調べた結果や、試乗した感想などまとめていますので参考にしてみてください。
各グレードごとの価格と旧型2.0との価格比較
各グレードごとの車両価格は、以下の通りです。
グレード | 価格 |
GT | 310.2万 |
GT EX | 348.7万 |
GT-H | 332.2万 |
GT-H EX | 370.7万 |
STI Sport | 370.7万 |
STI Sport EX | 409.2万 |
STI Sport R | 438.9万 |
STI Sport R EX | 477.4万 |
※EXはアイサイトX搭載グレードですべて38.5万円高
B型にてSTI Sport Rと、STI Sport R EXが追加され、この2グレードが2.4ターボモデルとなります。
後ろに「EX」とついているグレードは、新開発のアイサイトXを搭載しているグレードとなります。
438.9万〜という車両価格は、スバルにしては高い!と感じるかもしれません・・・
参考までに、旧型レヴォーグの価格を載せておきます。
旧型レヴォーグ2.0STI Sports:412.5万
旧型2.0STI Sports(412.5万) との比較対象グレードは、新型 2.4 STI Sport R(438.9万)となるので、26.4万高となります。
こう見ると、たしかに高くなってはいますが、思ったほどでもない?気もします。
2.4が高いというよりは、STI Sportが高いのかもしれませんね。
レヴォーグの2.4と旧型2.0スペック比較
新型レヴォーグのスペックをご紹介します。
旧型レヴォーグとのスペックの比較表をのせます。
スペック | 新型レヴォーグ2.4 | 旧型レヴォーグ2.0 |
価格 | 439.9万 (STI Sport R ) |
412.5万 (2.0 STI Sport) |
駆動方式 | AWD(VTD-AWD) | AWD(VTD-AWD) |
全長×全幅×全高 | 4755×1795×1500 | 4690×1780×1490 |
室内幅 | 1515mm | 1490mm |
トランク容量 | 561リッター | 522リッター |
車重 | 1630kg | 1570kg |
最小回転半径 | 5.5m | 5.5m |
エンジン | 2.4Lターボ | 2.0Lターボ |
排気量 | 2387cc | 1998cc |
最高出力 | 275ps/ 5600pm |
300ps/ 5600rpm |
最大トルク | 375Nm/ 2000-4800rpm |
400Nm/ 2000-4800rpm |
JC08モード燃費 | 13.1km/L | 13.2km/L |
WLTCモード燃費 | 11.0km/L | – |
使用燃料 | ハイオク | ハイオク |
・・・正直、スペックだけみると、新型2.4ターボは、旧型2.0に負けています。
私は最初、2.0を廃止して、アメリカのアウトバックなどに搭載している2.4ターボに置き換えるという話を聞いたとき、「レギュラーガソリン対策かな」と思ったものです。
ですが、いざ発売されてみると、なんと2.4はハイオク仕様!しかも燃費も先代2.0とほぼ変わりなし!
ということで、私の率直な感想は「なんで2.0を廃止してまで2.4にしたの?」・・・でした。
この疑問は、ネットで色々情報収集しても、あまり納得のいく情報が出ておらず・・・
推測ですが、エンジンラインナップを減らして開発費を減らすため、ではないかと私は思っています。
あまり販売台数が見込めないハイパワーエンジンに開発費は掛けられない、ということでしょうか、おそらくは・・・
ということで、旧型2.0ターボの300馬力がなくなってしまったのは残念ですが、このご時世、ハイパワー版をわざわざ年次改良で追加してくれるスバルには頭が下がります。
ただ、2.0から2.4になり、ただ単にスペックダウンしただけ、というわけではなく、トランスミッションについては「スバルパフォーマンストランスミッション」という2.4ターボ専用のものを開発・搭載しています。

自動車評論家の方の試乗結果感想を見てみると、旧型2.0よりも、中間加速は増している、という感想が多く、実用領域での加速感アップを狙ったのだと予想できます。
1.8ターボと2.4ターボモデルのスペック比較ものせておきます。
スペック | 新型レヴォーグ1.8 | 新型レヴォーグ2.4 |
価格 | 409.2万 (STI Sport EX) |
477.4万 (STI Sport R EX) |
駆動方式 | AWD(ACT-4) | AWD |
全長×全幅×全高 | 4755×1795×1500 | 4755×1795×1500 |
車重 | 1580kg | 1630kg |
最小回転半径 | 5.5m | 5.5m |
エンジン | 1.8Lターボ | 2.4Lターボ |
排気量 | 1795cc | 2387cc |
最高出力 | 177ps/ 5200-5600rpm |
275ps/ 5600pm |
最大トルク | 300Nm/ 1600-3600rpm |
375Nm/ 2000-4800rpm |
JC08モード燃費 | 16.5km/L | 13.1km/L |
WLTCモード燃費 | 13.6km/L | 11.0km/L |
使用燃料 | レギュラー | ハイオク |
大半の方は、1.8ターボのパワーとトルクで満足できると思います。
実際、私もレヴォーグとフォレスターの1.8ターボに試乗し、「十二分に速いな」という印象を持ちました。
試乗した感想は、以下記事にまとめていますので参考にしてみてください。


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私の場合、14年落ちのレガシィアウトバックを査定に出しました。
- 2009年式(14年落ち)
- 走行距離8.5万km
- 車体色が赤とマイナー色
- アイサイトなし
- エンジン排気量3.6リッター
- ボディに細かい傷やへこみあり
と、何一つ査定額が上がる要素のない車ではあったのですが(汗)
- ディーラー下取り:3万円
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体験談を以下記事にまとめているので参考にしてみてください。

レヴォーグと輸入車ワゴンとの比較
レヴォーグと輸入車ワゴンを比較したときどうなのか?値段やスペックを比較してみます。
やはり、アウディがレヴォーグのライバルと言えると思うので、アウディA4アバントと比較してみます。
アウディ A4 Avant

レヴォーグ1.8Lターボと、アウディA4アバントはベースモデルの35TFSIがスペック的に似ています。
スペック | レヴォーグ | 35TFSI |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4755×1795×1500 | 4760×1845×1430 |
車両重量(kg) | 1550~1580 | 1540 |
トランク容量 | 561ℓ | 495ℓ |
エンジン | 1.8リッターターボ | 2リッターターボ+モーター |
最高出力 | 177ps/5,200-5,600rpm | 150ps/3,900-6,000rpm |
最大トルク | 300Nm/1,600-3,600rpm | 270Nm/1,350-3,900rpm |
トランスミッション | CVT | 7速DCT |
駆動方式 | AWD(4輪駆動) | FF(前輪駆動) |
燃費(WLTC) | 13.6km/L | 13.6km/L |
価格 | 310.2万~ | 484万~ |
サイズは、全長はほぼ同じ、アウディのほうが幅が長く1800mmを超えており、1845mmです。幅1845mmは、運転に不慣れな人には気になるサイズと思います。
レヴォーグは幅がギリギリ1800mm以下に収まっているので、立体駐車場に幅制限がある、などの場合、レヴォーグになるでしょう。
あと、レヴォーグはAWD(4輪駆動)に対して、アウディはFF(前輪駆動)です。アウディは4輪駆動のクアトロが有名ですが、高いです。
スキーなど雪みちを走る実用車を探す場合、レヴォーグのほうが良いでしょう。
エンジンはレヴォーグが1.8リッターターボに対して、アウディは2リッターターボ+モーターのハイブリッドです。
アウディは、2020年10月ころにビッグマイナーチェンジが行われ、35TFSIのエンジンがハイブリッドになりました。
アウディは2リッターなのにスペックが劣るように見えるのは、35TFSI用にデチューン(制御で出力を落としている)からです。
この手法、BMWでも同じことをしています。
このデチューン商法、個人的にはあまり好きではないですが、試乗記をみると35TFSIでも十分という意見がほとんどです。このあたりもBMWと似ています。
デチューンしているとはいえ、基本は2リッターターボなので、その分上質に感じるし、モーターもあるのでパワーも必要十分ということでしょう。
ちなみに、35TFSIですが、旧型の35TFSIiは1.4リッターターボであったのに対して、新型は2リッターターボ+モーターに変更されています。
なので、旧型の35TFSIを中古で買う場合は注意してください!旧型はハイブリッドではありません。
ただ、旧型の1.4リッターターボは、フォルクスワーゲンと同じエンジンで、私も試乗したことがあり、すごく出来がよかったので、こちらでも不満は出ないレベルかと思います。
レヴォーグは1.8リッターターボですがスペック上は35TFSIより上で、燃費は純ガソリンエンジンなのに、アウディのハイブリッドと同等です。これはさすがです。
レヴォーグ2.4ターボは、アウディのクアトロモデルともスペック的にかなり良い勝負になっています。
スペック | 新型レヴォーグ | 新型45TFSI |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4755×1795×1500 | 4760×1845×1430 |
車両重量(kg) | 1630 | 1640 |
トランク容量 | 561ℓ | 495ℓ |
エンジン | 2.4リッターターボ | 2リッターターボ |
最高出力 | 275ps/5,600rpm | 249ps/5,000-6,000rpm |
最大トルク | 375Nm/2,000-4,800rpm | 370Nm/1,600-4,500rpm |
トランスミッション | CVT | 7速DCT |
駆動方式 | AWD | quattro(4WD) |
燃費(WLTC) | 11.0km/L | 12.9km/L |
価格 | 477.4万 | 619万 |
レヴォーグ2.4ターボ、さすがに高すぎでは・・・?と思ったのですが、こうしてアウディと比較してみると、意外とお買い得なのか?と思えてしまいますね。
スペック的にはレヴォーグのほうが燃費以外は勝っています。しかも価格は140万ほどレヴォーグのほうが安いです。
燃費が結構負けてしまっているのは残念ですね。あとアウディは2Lターボというのも、自動車税的には羨ましいところです。
ここはレヴォーグにも次の改良で頑張ってほしいところです。
旧型2.0ターボや輸入車ワゴンとの比較まとめ

旧型2.0ターボや輸入車ワゴンとの比較結果をまとめますと
旧型2.0と比較して新型2.4はそこまで高くなっているわけではない。それよりSTI Sportというグレードが高いと言える。
旧型2.0のほうがスペックは上。そのため、旧型2.0オーナーは旧型が気に入っているならあまり買い換える理由はないかもしれない。
輸入車ワゴンと比較すると新型2.4は安いと言える。
このようなところでしょうか。
旧型2.0と比較して、新型2.4のほうが優れていますよ、と言い切れなかったのは残念です・・
が、ハイパワーワゴンはとても貴重で、輸入車を購入すると、とんでもなく高いので、コスパ優位性はレヴォーグが高いと言えそうです。
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