ノートパソコンで14インチというと、持ち運び重視の13インチよりは画面が少し大きい、15~16インチの据え置き型よりは持ち運びしやすいなど、バランスの取れた万能サイズです。
また14インチは、13インチや15~16インチよりも、コスパに優れた商品が多いのが最大の特徴です。
そのためコスパ重視でノートパソコンを選ぶなら、最もおすすめできるサイズと言えます。
当記事では、14インチのコスパ最強おすすめ機種を紹介していこうと思います。
14インチノートパソコンコスパ最強機種
はじめに14インチのコスパ最強ノートパソコンを紹介します。
一般用途コスパ最強:レノボIdeaPad Slim 5i Gen8(7.5万)
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-12450H ,インテル® Core™ i5-13500H |
メモリ | 16 GB LPDDR5-5200MHz |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
液晶(有機EL) | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 56.6Wh |
価格 | 7万円台~(時期によって変動) |
目立った欠点のない万能スペックで、かつ、価格も非常に安いです。
私自身旧型を購入し妻が使っており、また新型の実機レビューをしていますので参考にしてみてください。
OLED
IPS
またOLEDとIPSの比較記事を書いていますので参考にしてみてください。
事務作業用途ならIPS、動画鑑賞や写真を楽しむならOLEDかなと思います。
画面サイズは14インチなので大きすぎず小さすぎず万能サイズで、性能も一般用途には十分すぎるくらいで快適に使えます。
コスパ最強ノートパソコンとしてもっともお勧めの1台です。
- 有機EL/Intel Core i5/メモリ16GBが9.48万円
- IPS液晶/Intel Core i5/メモリ16GBが7.48万円
と、いずれかを購入しておけばコスパ的にはほぼ正解、という機種です。
AMDモデルとIntelモデルの両方があり、有機ELはIntelモデルのみです。
IPS液晶構成なら、どちらか安いほうを購入すればよいと思います。
有機ELのほうが欲しい場合、
Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen8 -OLED-と記載されているほうを購入してください。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8
Lenovo IdeaPad Flex 5 Gen8
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト, ガラス |
重量 | 約1.55kg |
サイズ | 約 313.1×224.9×17.8(最薄部) |
バッテリー | 52.5Whr(最大14時間) |
価格 | 8万円台前後(時期によって変動) |
IdeaPad Slim 5シリーズの兄弟機種です。
2 in 1のノートパソコンとしてコスパが素晴らしく、最新AMD Ryzen 5 7530U、メモリ16GBで8月現在、セール中で7.48万円です。
2 in 1でタッチパネルのノートパソコンが欲しい場合、特におすすめできます。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。
DELL Inspiron 14 AMD
DELL Inspiron 14 AMD
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U |
メモリ | 8GB~16GB |
ストレージ | SSD 256GB~1TB |
液晶 | 14.0-インチ 16:10 FHD+ (1920 x 1200) 非光沢 非-タッチ 250nits WVA ディスプレイ |
重量 | 約1.59kg |
サイズ | 約 314×226.6 x16.49~19.5 mm |
バッテリー | 54Wh (最大時間は未公表) |
価格 | 6万円台〜(時期により変動) |
DELLのInspiron 14も、7万円台から購入可能でコストパフォーマンス抜群、最大のメリットは納期が安定しているということです。
2023年9月現在、メモリ16GBが7.48万と安くなってきています。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。こちらは旧型ですがCPU以外はほぼ同じです。
DELL Inspiron 14 AMDとレノボ IdeaPad Slim 5i Gen8の比較
比較項目 | IdeaPad Slim | DELL Inspiron |
CPU | ◎(Core i5-13500H) | 〇(Ryzen7530) |
メモリ | 16GB | 16GB |
ディスプレイ | ◎(有機EL) | 〇(IPS) |
サイズ | 14インチ | 14インチ |
アスペクト比 | ◎(16:10) | ◎(16:10) |
解像度 | 1920×1200 | 1920×1200 |
輝度 | 400nit | 250nit |
色域 | 133%sRGB | 63%sRGB |
ボディ質感 | 〇(アルミ) | 〇(アルミ) |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.46kg | 1.59kg |
USB-A | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) | 〇(1) |
USB-C充電 | 〇 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | × | × |
HDMI | 〇 | 〇 |
Webカメラ | 1080p | 1080p |
プライバシーシャッター | 〇 | 〇 |
バッテリー | 56.6Whr | 54Whr |
指紋認証 | × | 〇 |
その他 | – | – |
価格 | 8.98万円 | 7.94万円 |
この2機種はとても良い勝負です。
Intelが良いとか、有機ELがよいならレノボIdeaPad Slim 5i Gen8ですが、DELL Inprion 14 AMDも安くてコスパが良いです。
ただこれは現時点での価格であり、今後価格変動や、DELL Inprion 14 AMDは新型に切り替わるなどで変わる可能性があるので、最新の価格は購入検討の際にはチェックしましょう。
スタンダードノートパソコンがコスパ良く欲しいなら、上述のレノボIdeaPad Slim 5シリーズか、DELL Inspiron 14 AMDのどちらかを購入すればほぼ正解だと思います。
どちらがよいかは、買うタイミングでの価格や納期、メーカーの好みで決めればよいと思います。
14インチノートパソコンのサイズ感や特徴
14インチノートパソコンというと、実に様々な種類の製品がラインナップされています。
ここでは14インチノートパソコンのサイズ感や特徴について紹介します。
サイズ感
左:HP ENVY 13インチ 解像度1920×1080 画面比率16:9
右:Lenovo IdeaPad Slim 550 14インチ 解像度1920×1080 画面比率16:9
写真の通り、14インチのほうが一回り大きいです。
ただ13インチよりも大きすぎて邪魔になるということはほぼ、ないです。
それに持ち運びの大きさで考えても、大差ない違いです。
15インチ以上だと、一気にサイズアップして持ち運びが苦しくなるので、持ち運びを考慮するなら14インチまででしょう。
14インチのほうが、一回りサイズが大きくなる分、以下のメリットがあります。
- ディスプレイが大きいので見やすい
- キーボードサイズが大きいので打ちやすい
そのため、作業性を考えると、14インチのほうが13インチよりも良いのは間違いないです。
ちなみに画面描画領域(描画範囲の広さ)については、解像度・拡大率の設定によるので、解像度・拡大率の設定が同一であれば13インチでも14インチで描画領域の違いはありません。
私は、13インチ・14インチとも、フルHD(1920×1080)の場合、拡大率125%で使っています。
そのため描画領域は、どちらも同じですが、14インチのほうが画面が大きい分、やや見やすいのは間違いないです。
左:HP ENVY 13インチ 解像度1920×1080 画面比率16:9
右:Lenovo ThinkPad 14インチ 解像度1920×1200 画面比率16:10
上記の写真は、14インチに画面比率16:10の少し縦長ディスプレイを搭載した、Lenovo ThinkPad X1 Carbonを例に紹介しています。
最近、この16:10の画面比率のディスプレイがトレンドになっており、高めの価格帯のノートパソコンは大抵16:10の画面比率になっています。
トレンドになっている理由は、縦長のほうがExcelなどの事務作業がやりやすくなるからです。
事務作業をしていると実感しますが、縦に描画領域が長いほうが、情報量が多くなり作業性が上がります。
そのため作業性重視であれば、16:10の縦長ディスプレイを搭載した機種を選定してみましょう。
コスパ最強の機種が多い
14インチのノートパソコンは、コスパが最強の機種が多くラインナップされています。
モバイル重視の13インチや、据え置き型の15~16インチのノートパソコンよりも安いことがほとんどです。
そのため、サイズに拘りはないがとりあえず快適に使えるノートパソコンが欲しいとなったら、14インチから選べば、最も安く購入できます。
上記は、妻のテレワーク用のために購入したLenovo IdeaPad Slim 550(14型)で、14インチのコスパ最強ノートパソコンです。
2021年9月に購入しましたがOfficeなしで約5.7万で購入できました。性能や質感もなかなかよく、コスパは抜群でした。
ほかにもDELL Inspiron 14 AMDなど、14インチは各メーカーのコスパ重視マシンが多いので、そこそこの品質のノートパソコンをとにかく安く購入したい方には最もおすすめできます。
ただし、コスパ重視機種は、重量はそれなりに重いことは気を付けておきましょう。
例えばLenovo IdeaPad Slim 550の実測値は1.39kgでした。毎日持ち運ぶにはきつい重さです。
持ち運びを考慮するなら、高くなりますが軽量な機種を探してみましょう。
高いが軽量な機種もラインナップされている
14インチのノートパソコンは、持ち運びを考慮した機種もラインナップされており、軽量な機種も存在します。
上記写真は、過去にレビュー用として借用した、NEC LAVIE NEXTREME Carbonという14インチノートパソコンです。
高いですが重量858gと、すばらしく軽量な機種でした。
14インチには、探すととても軽量な機種が存在するので、作業性を損なわずに持ち運びたいのであれば、軽量な14インチを選んでみましょう。
現在、コロナでの出社控えも少し落ち着き、テレワークと出社をバランスよく組み合わせるスタイルの勤務形態が増えていると思います。
出社とテレワークが混在した勤務形態だと、ノートパソコン1台を家で使うか、勤務場所に持ち運ぶかで作業をすることになりますが、この場合、軽量な14インチが最強と思います。
- 14インチ(持ち運びと作業性のバランス良し)
- 重量1.2kg以下
- 画面比率が縦長(16:10もしくは3:2)
上記を満たすノートパソコンは高いのですが、テレワークと出社を繰り返す勤務形態には最強の相棒となります。
14インチノートパソコンの快適性能スペックと価格目安
テレワークなど一般的な用途で使うのに快適なスペックはどの程度が目安になるか、は以下の通りです。
快適に使えるスペック目安
- 毎日持ち運ぶなら1.2kg台以下が目安、1kg未満が理想
- コスパ重視なら1.4~1.5kgくらいが標準
- 解像度FULL HD(1920×1080)以上
- 解像度WXUGA(1920×1200)以上だとなお良し
- IPS液晶、有機ELであればなお良し
- 輝度250~300nit以上
- TN液晶は視野角が狭いので避けよう
- Intel Core i3以上
- AMD Ryzen 3 以上
- 最低8GB
- 少し予算に余裕があれば16GB以上
- デュアルチャネル(4GB×2もしくは8GB×2)だとなお良し
- SSD 256GB以上
- メインとして長く使うならSSD 512GB以上
重量について
毎日持ち運ぶのなら、重量1.2kg台以下が目安になります。
1.3kgを超えると、通勤などで毎日持ち歩くのはしんどくなるでしょう。
私は、通勤の際はDELL Latitude 5320を毎日持ち歩いており、重量は1.21kgです。
ビジネスリュックに入れてしまえば、通勤に限定すれば、まあ持ち運べるかなという重量です。
ただこの重量を常に持ちつつ、いろいろ歩きまわると疲れます・・・
ノートパソコンを相棒のように、外出時には常に持ち歩きたいという方は、重量1kg未満を目安にしましょう。
私はLenovoのクロームブックも持っており、こちらは約940gで、この程度の重量であれば、カバンに入れつつ持ち歩くのも、そこまで苦にはならないです。
ただ軽量になるほど、価格は上がると考えておきましょう。
特に14インチの場合、1kg未満の重量のノートパソコンは高く、選択肢も少ないです。
CPUスペック目安
ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkというスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-12700H(最新12世代) | 27020 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i7-1260P(最新12世代) | 17203 |
Core i5-1240P(最新12世代) | 17345 |
Ryzen 7 5700U | 15747 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U(最新12世代) | 13865 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
スコアを見てみると分かりますが、少し前まではIntelのCore i3,5,7 が主流でしたが、AMD Ryzenの躍進により、とりあえずIntelを選んでおく、という時代は終わりました。
AMD Ryzenのほうが値段が安く、性能も十分なので、一般用途であればAMD Ryzenを選んでおいたほうがよい状況です。
IntelのCPUのほうが、充電器につないでいないときのパフォーマンスが落ちにくい、ということがよく言われています。
モバイルノートパソコンは、充電器に繋がないで使うことが多いと思うので、パフォーマンスが落ちにくいというのは重要です。
ただ、私の私用パソコンはHP ENVYで、CPUはAMD Ryzen 7 5800Uですが、充電器に繋がないで使っていても、普段使いでパフォーマンスが落ちたと感じることはほぼないです。
そのため、コスパ重視であればそこまで気にせずAMDモデルの購入でよいと思います。
テレワークなど用途で快適な性能を確保する場合、Core i3以上、もしくはRyzen 3以上のスコアを持つCPUを選びましょう。
- Intel Core i3もしくはAMD Ryzen 3 以上を選択すれば普段使いでは問題なし
- AMD Ryzen がコスパ良くおすすめ
- Intel最新12世代はまだ高い
メモリ容量目安
普段使いでコスパ最重視なら、8GBが目安です。
4GBだと、普段使いでもレスポンスが厳しくなることが多いので、最低でもメモリ8GBは確保しましょう。
メモリは、容量を増やすことによる価格差はさほどでもないのですが、快適性能の体感を得やすいパーツと言えます。
つまり、スペックアップによるコスパの良いパーツです。
例えば、CPUをAMD Ryzen 5→7に変えても、体感性能はほとんど違いを感じられないと思いますが、メモリ8GB→16GBに増やすのは、効果を体感しやすいです。
そのため、少し予算に余裕があるのであれば、CPUよりも、メモリをスペックアップすることを最重要視したほうがよいでしょう。
また、グラフィックス性能を最大限に活かす場合、メモリはデュアルチャネル(同じ容量のメモリを2枚差し)が必須となります。
デュアルチャネルでないと、メモリの性能がネックになり、グラフィックス性能を引き出しきれないからです。
メモリ16GB以上の場合、ほぼ間違いなくデュアルチャネルですが、8GBの場合はデュアルチャネルかどうかは機種によりけりです。メーカーの仕様表をよく確認してみましょう。
ただゲームや動画編集などをしないのであれば、さほど影響はありません。
- 最低8GB
- 少し予算に余裕があれば16GB以上
- デュアルチャネル(4GB×2もしくは8GB×2)だとなお良し
価格めやす
コスパ重視か、モバイル用途を見据えた軽量機種かで、価格に大きな違いがあります。
- コスパ重視機種なら5万円台~7万円台
- 重量1.1kg台以下の軽量機種なら20万以上
コスパ重視でそこそこ快適・そこそこの質感のノートパソコンでよければ、時期にもよりますが5万円台~7万円台で探せます。
以下に、コスパ重視でのノートパソコンを紹介している記事を書いているので、参考にしてみてください。
コスパ重視の14インチノートパソコンで、妥協しなくてはいけない点は以下です。
- ディスプレイ品質(輝度・色域)
- 重量
- キーボードやボディの質感
左:HP ENVY 輝度400nit、色域(sRGBカバー率)約100%
右:Lenovo IdeaPad Slim 輝度300nit、色域(sRGBカバー率)約63%
右のIdeaPad Slim 550がコスパ重視の機種です。
輝度と色域の性能差が、HP ENVYとの価格差に表れています。
上記写真の通り、明るさと色の鮮やかさに若干の違いがあることが分かります。
事務作業として使うには、IdeaPad Slim で十分ですが、写真編集などを行う場合は少し物足りなくなるでしょう。
また、コスパ重視だと重量がやや重くなり、毎日持ち運ぶのはきつくなります。
軽量な14インチの機種は素晴らしいですが、高くなることを覚えておきましょう。
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