ダイナブック(Dynabook)は、もともと東芝のPCブランド名でしたが、鴻海グループ傘下のシャープが東芝のPC関連会社を買収し、社名を「Dynabook株式会社」へ変更しました。
そのため、少し前の知識で、ダイナブック=東芝というイメージを持たれている方がいるかもしれませんが、現在は買収されているので東芝とは関連のない会社になります。
ダイナブックのモバイルノートパソコンですが、性能がよくて軽量、キーボードもよく、シャープの液晶を使っているので、液晶もキレイと、バランスの良い性能を持っています。
それでいて、価格はそこまで高いわけでもなく(すごく安いわけでもないですが・・・)予算があるのならかなりおすすめのパソコンになります。
今回紹介するのは、13.3インチのモバイルノートでVZ/HUという、タッチパネルディスプレイを搭載した軽量モバイルノートパソコンです。

13.3インチのタッチパネルディスプレイで、重量979gというのが素晴らしい!
- スペック申し分なし
- ディスプレイの性能もよくタッチパネル搭載
- 重量979g
- キーボード良し
スペックも、最小構成でもAMD Ryzen 5 5600U、メモリ8GB、SSD 256GBとスペックも十分。
それでいて、値段は14.1万〜となかなかにお買い得です。

Dynabook VZ/HU 製品紹介
Dynabook VZ/HU
スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-1155G7 プロセッサー |
CPUコア数 | 4コア/8スレッド |
メモリ | 8GB(8GB×1)/最大8GB |
ディスプレイサイズ | タッチパネル付き 13.3型ワイドFHD 高輝度・高色純度・広視野角 (IGZO・非光沢) |
SSD | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.2) |
スピーカー | harman/kardonステレオスピーカー |
Webカメラ | 前面:有効画素数 約92万画素(Webカメラシャッター付き) / 背面:有効画素数 約800万画素 |
指紋認証 | なし |
顔認証 | あり |
外形寸法(mm) | 約303.9mm(幅)×約17.9mm(高さ)×約197.4mm(奥行) |
駆動時間 | 約24.0時間 |
重量 | 約979g |
発売年月 | 2021年11月 |
上記は一番安い構成になります。
この構成で14.7万です(2021年12月現在)
ダイナブック直販サイトは、会員登録するだけで、相当な割引になるので、価格を参考にする場合はかならず会員登録しましょう。
CPUは、Corei5-1155G7/ Corei7-1195G7
メモリは、8GB/16GB
SSDは、256GB/512GB/1TB
上記いずれかから、選択可能です。ただ組み合わせの制限があるようです。
仮にメモリ16GBとすると、CPUは自動的にCorei7、SSDは512GBとなり、17.5万となります。
重量・耐久性
このノートパソコン最大の売りは、タッチパネルを装備しつつも、重量979gと軽量であることだと思います。
タッチパネルは、今自分が使っているクロームブックもそうですが、あるととても便利です。
マウスがなくてもブログの記事書くくらいなら普通にできるので便利です。
また、耐久性もすばらしく、アメリカ国防総省制定のMIL規格に準拠した耐久テストをクリアしています。

ディスプレイ
IGZOという、シャープ製のAQUOSスマートフォンにも採用されているディスプレイを使用しています。
スマホ用なので、高輝度・高画質でタッチ操作性がよいという特徴があります。
解像度は一般的なフルHD(1920×1080、16:9)で、最近のはやりの1920×1200(16:10)の少し縦長ディスプレイではありません。

タッチペンも付属しており、ペンを使うようなアプリを使う場合には重宝すると思います。
CPU性能・処理速度
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 7 5700U | 16419 |
Ryzen 5 5600U | 15883 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Core i7-1195G7 | 11835 |
Ryzen 5 4500U(旧世代) | 10961 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1155G7 | 10448 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10153 |
Ryzen 3 4300U(旧世代) | 8254 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Core i3-1005G1(旧世代) | 5403 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
目安としてはCorei3-1115G4のスコア6610程度あれば、テレワークなど日常用途では十分で快適です。
ブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10153程度あると、重作業でも十分快適に使えます。
Corei5-1155G7、Corei7-1195G7はともにスコア1万超えで、重作業にも十分耐えられる性能を持っています。

また、最新11世代のIntel Corei5、Corei7は、インテル® Evo™ プラットフォームと呼ばれており、性能だけでなくグラフィック性能も大幅強化されています。
そのため、軽めのゲームくらいであれば、普通に動作します。
ガチゲーマーには向きませんが、私みたいに、スキマ時間で少しゲームもやりたい、という方には十分マッチするのではないでしょうか。
キーボード

海外製の13.3インチノートパソコンだと、キーボード配置にクセがあるものが多いのですが、ダイナブックのキーボード配置は極めてオーソドックスで使いやすいです。
キーストロークも1.5mmあるので打鍵感も十分です。
海外製の安いモバイルノートはキーボードがちょっと・・・という方は、ダイナブックを検討してみる価値があるでしょう。

また、バックライト付きなのもありがたいポイントでしょう。
インターフェイス類


インターフェイスもなかなか充実しています。給電にも使えるThunderbolt4が2ポートあり、USBType-A、microSDカードスロットもあり、充実していますね。
タッチパネル不要ならGZ/HUがさらに軽量で良し
ここまで紹介してきた機種は、タッチパネル式のモバイルノートでしたが、タッチパネル不要ということであれば、もっと軽量で安い機種が存在します。
Dynabook GZ/HU
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-1155G7 プロセッサー |
CPUコア数 | 4コア/8スレッド |
メモリ | 8GB(4GB+4GB)/最大8GB |
ディスプレイサイズ | 13.3型ワイドFHD 高輝度・高色純度・広視野角(IGZO・非光沢) |
SSD | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.2) |
スピーカー | ステレオスピーカー |
Webカメラ | 有効画素数 約92万画素(Webカメラシャッター付き) |
指紋認証 | なし |
顔認証 | あり |
外形寸法(mm) | 約306.0mm(幅)×約17.9mm(高さ)×約210.0mm(奥行) |
駆動時間 | 約24.0時間 |
重量 | 約888g |
発売年月 | 2021年11月 |
上記が最小構成で、12.18万です(2021年12月時点)
こちらも、メモリ16GBにすると、CPUはCore i7-1195G7、SSD 512GBとなり、その構成での価格は14.7万です。
タッチパネルがいらないということであれば、こちらの機種にすれば重量が888gとさらに軽くなり、価格も14.7万→12.18万と2.5万も安くなるので、こちらも検討の価値があります。
ライバル機種との比較
まず、タッチパネルのVZ/HUのほうですが、同じコンセプトの機種となると、HPのENVY x360 13-ayになるかと思います。
スペックは以下の通りです。
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen5 5600U プロセッサー |
メモリ | 8GB |
ディスプレイサイズ | 13.3インチ・フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ(1920×1080) |
SSD | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.2) |
Webカメラ | 前面:有効画素数 約92万画素 |
指紋認証 | あり |
顔認証 | なし |
外形寸法(mm) | 約306mm(幅)×約15.5mm(高さ)×約194mm(奥行) |
駆動時間 | 最大15時間 |
重量 | 1.25kg |
価格 | 9.8万〜 |
ざっくり比較をすると、こちらのほうが重量が重いですが、価格は安いです。
あとはダイナブックのほうはCPUがIntelですが、こちらはAMDです。ベンチマークスコア的には、AMD Ryzenのほうが上です。
ただまあ、最新世代のIntel Core i5とAMD Ryzen 5 であれば、どちらもスペック的には申し分ないので、普通に使っていてまず不満は出ないでしょう。
キーボードがHPの場合、若干クセのある配置になっています。

こんな感じで、Enterキーが右端になく、かわりに右端にpg upやpg dnなどのキーがあります。
慣れないと少し使いづらいかもしれません。
ダイナブックとHP Envyを比較すると以下のような感じでしょうか。
比較項目 | Dynabook VZ/HU | HP ENVY |
CPU | Intel | AMD |
ディスプレイ | ◎ | ○ |
キーボード | ○ | △(クセあり) |
重さ | ○(979g) | ✕(1.25kg) |
バッテリー | ○(最大24時間) | △(最大15時間) |
価格 | ✕(14.7万〜) | ○(9.8万〜) |
価格を取るか、キーボードと重さを取るか、ですかね。
HP ENVYの9.8万〜という価格は魅力的です。(まあこれでも、去年よりは半導体不足の影響で高くなってしまってますが・・)
HPのENVYは、なぜか価格.com限定モデルだと値段が若干安くなり、9.8万から購入できます。HP直だと10.3万〜となります。
ただし、そのかわり重量は1.25kgとやや重くなり、キーボード配列も若干クセのあるものになります。
ここが妥協できないなら、+4.9万でダイナブック、という感じでしょうか。
重量1.25kgは、私も似たような重量のパソコンを毎日仕事で持ち歩いているので、まあ持ち運べなくはないです。
ただやはり、ある程度重さを感じるので、毎日持ち運ぶならばダイナブックの軽さのほうがよいのは間違いないですね。
ダイナブックのモバイルノートは性能バランス良し。予算が許すならおすすめ
ダイナブックのモバイルノートは
- スペック良し
- ディスプレイの性能もよくタッチパネル搭載
- 重量979g
- キーボード良し
と、スキのない出来と言えます。
価格も、安くはないですが、この出来を考えれば納得といえます。予算が許すならば是非検討に加えたい1台です。
Dynabook VZ/HU